編集学校の勧め
今Googleで「編集学校」で検索すると松岡正剛の編集学校がトップに出る。
編集学校自体は2000年開校だけど、ここ二年ほどは松岡が新聞などで宣伝したせいもあってか、受講希望者が急増しているようで、教室数なども倍増して、教師役たる「師範代」も大変なようなのだけど、それでも、もし少しでも興味があれば、できるだけ多くの人に受けてほしいとは思う。
そもそも編集学校と行っても雑誌の編集を習うわけではなく、松岡正剛のメソドロジーに準じた、簡単に言えば頭の使い方を習う学校である。形式はサイトにあるとおりメール(+ウェブサイト)で行われるもので、一定人数のグループになってそこで師範と師範代が付き、基本的に師範代が課題を出して、それに対して学衆(生徒)回答していくというスタイルである。出される課題は、例えば「コップの使い方を10個あげる」といったもの。もちろん、「ジュースを飲む」「ビールを飲む」...と言ったものではダメで、「水を飲む」「草木に水をやる」「叩いて楽器にする」「砕いてまきびしにする」「溶かして他のコップの材料にする」という感じに回答する。実際の課題はもっとバリエーションに富んでいて、単純な発想力だけでは太刀打ちできない。如何に頭をひねり、今まで考えたことのないことを考えるかが試される。結果、自分で自分を掘り下げる能力が身につくというわけ。
ただ、受講中、数回は「なんで自分が一生懸命答えているのに師範代は認めてくれないのだ」という思いにかられることがあることは先に警告しておく。回答にはある種の水準があって、それをクリアしないと認定してもらえません。だけど一部難関の課題には大抵の人が苦しみ、それを認めてもらえないことで、その不満の矛先が師範代に向かうことがある。これをクリアすることがそもそもの学校の課題でもあるので、そこはどうにかこらえて、是非ともその課題をクリアすることを目指してほしい。古臭くはあるけど、「教えてもらう学校」ではなくて「自分を鍛える学校」なので、その点こそ、きちんと理解した上で受講しないと、受講料の無駄になる。これさえ抑えれば、編集学校での成果は充分その人のものになるでしょう。
「守・破・離」とか、松岡らしい古風な言い回しが多くて、拒絶反応を示すこともあるだろうけど、そこはそういうものと割り切ってくれるとありがたいかな。というわけで、編集学校の勧めでした。